オードリー・タン「デジタルとAIの未来を語る」レビュー
まさか、この本で泣くとは思ってもみませんでした。 ---------------------
オードリー・タン
デジタルとAIの未来を語る
オードリー・タン著/プレジデント社
--------------------- 世界の矛先を知りたくて買った本でした。 デジタルを駆使してコロナを抑え込み、70%を超える投票率を誇る台湾。 その国のデジタル担当大臣トランスジェンダーのオードリー。
歳は2つ上、学校に行かず独学で学んだという。
彼の言葉に触れたかった。 総じて、台湾はすごいと思って読んでいた。
マスク暴動を「みんな安心して、みんなお尻はひとつだから」というキャッチコピーで沈めた偉業や、そもそも5000人の署名が集まれば政府はその件について政策を変えなければならない義務があるシステム。意見箱によせられた16歳の女の子案により、タピオカミルクティー用などのストローの原材料が国全体でエコなものに置き換えられていくプロセスなどなど。その素晴らしさは、枚挙にいとまがなかった。 「自発性」「相互理解」「共好」を軸とする。プログラミング思考、アート思考、デ